親の面倒を見ない兄弟

大好きなお姑さんに最後の恩返し

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結婚した当初、
私とお姑さんは仲良しで、
よく親子に間違われるくらいでした。

 

 

お姑さんは明るく、
いつも私たち夫婦を
気遣ってくれていました。

 

 

幼くして母を亡くして
父子家庭で育った私は
実のお母さんができたようで
本当にうれしかったです。

 

 

また、
お姑さん自身が若かったころは
自分のお姑さんとはとても仲が悪く・・・

 

 

たくさん意地悪をされて
陰で泣いていたそうです。

 

 

だから、
自分がお姑さんになったら、
絶対にお嫁さんを大事にして
あげようと考えていたそうです。

 

 

そして、
いつも私たち夫婦の迷惑に
ならないように気づかいながら
いろいろな手伝いもしてくれました。

 

 

一人で暮らしていたお姑さん

 

そして年月は過ぎ、
お姑さんが80歳を超えた頃でしょうか。

 

 

お舅さんが亡くなってから、
急に元気がなくなり、
家にこもる日が多くなりました。

 

 

私たち夫婦も近くに住んでいる
とはいえ・・・

 

 

子育ても落ち着いて
フルタイムで仕事はじめ、
なかなか日中に様子を見に行く
ことが出来ません。

 

 

気にはなりつつ、
過ごしていたある日。

 

 

携帯に、
お姑さんから着歴があったことに
気が付きました。

 

 

お姑さんには、
何かあったら必ず私の携帯に
連絡してねとお願いしてあったのですが、
一度もかかってきたことはありませんでした。

 

 

なので、余計に胸騒ぎがして、
携帯をかけるより、慌ててお姑さんの
家に駆け付けたのです。

 

 

幸い、お姑さんの家まで
職場が近かったので・・・

 

 

10分ほどで到着したでしょうか。

 

 

でも、私にとっては長い長い10分でした。

 

 

家の中に入ると、お姑さんは、
こたつの中で横になっていました。

 

「アレ?来てくれたの!
悪かったわね・・・」

 

 

話を聞いてみると、
立ち上がるときにどうも
めまいと動悸がしたらしく・・・

 

 

このままお舅さんのように
死んでしまうかもしれないと
思ったら怖くなって私に電話を
かけてきたというのです。

 

 

心配かけてごめんねと、
何度も何度も謝るお姑さんが
可愛そうで・・・

 

 

なんで実母のよう大切に
思っていたお姑さんを一人に
しておいたんだろうと自分が
許せなくなって・・・

 

 

お姑さんの前で、
声を上げてわぁわぁと泣いてしまいました。

 

 

子どもの頃に実母をお亡くした時の
切ない気持ちがフラッシュバックして
ずっと涙が止まらなくなってしまいました。

 

 

お姑さんへの恩返しは?

 

それからすぐ、
私たちの家にお姑さんを引き取るか、
私たちがお姑さんの家に引っ越しを
するかの家族会議を開きました。

 

 

でも、最後にお姑さんが言いました。

 

 

「私は、老人ホームか
お年寄りばっかりが住んでるところに
入りたいんよ」

 

 

お姑さんが言うには、
もうずいぶん前から考えていたそうです。

 

 

でも、お舅さんと暮らした家を
出る勇気がなかったとも言っていました。

 

 

「私はもう、
これからどんどん年を取るだけ。

 

 

体も弱って、病院に通うのも大変やし、
同居してみんなに迷惑かけたなくいんよ。

 

 

最後の親孝行やと思って、
私を老人ホームに入れて欲しい」

 

 

本当に、この人はどこまで人の
ことばかり考えているのだろうと思うと、
何だかまた泣けてきました。

 

 

今、お姑さんは、
ケアハウスに入っています。

 

 

同じ敷地の中には病院もあるので、
体調が悪くなると、すぐに診察を
受けることが出来ます。

 

 

少し足が悪くなったものの、
リハビリをしたり、仲良くなった
お隣の方と、お話がはずむのだと、
とても楽しそうです。

 

 

昔、老人ホームと言えば、
暗いイメージがあったのですが、
もうそんな時代ではなのですね。

 

 

もっと早く、
お姑さんに親孝行をしてあげたら
良かったと思う、今日この頃です。